女性外来コラム
第10回 更年期が過ぎたらどうなるの?


更年期も過ぎてのぼせも治まってきたのに、最近なぜか体調がすぐれなくて悩んでいるかたはいませんか?
まるで更年期障害みたい。
もっと複雑な症状もあって、歯ぐきがういたり、肌がぞわぞわしたり、皮膚のかゆみや湿疹、尿がやけに近い、お腹も痛いし等々・・・又更年期になったのかしら。
気分もふさぎがち、眠れない、時には将来を悲観してしまう。
女性ホルモンの減少が続いて時間が経つと、今度は萎縮性変化、老年期鬱へとすすむ方がいます。
婦人科を訪れるご婦人にはセックスの悩みを抱えている傾向があり、姉さん女房の場合は特に問題となるようです。
つまりご主人の夜の要望に答えるのがだんだん辛くなってきたということです。
<こんなこと聞いてもいいですか>とか<変な話・・・>等の前置きから始まります。
ご夫婦お互いが同じように感じているのなら、生活はまったく問題ないのですが年齢差や性差またはストレス等により様々なようです。

50歳前後の方でしたらこのような症状で来院したら更年期障害を考えるのですが、60歳を越えてくるとそうはいきません。
女性ホルモンがきれて、身体が悲鳴をあげているのです。
老年期に入ってきたのです。
この更年期が過ぎた方も、いろいろな科を受診されていて<異常なし>のお墨付きをもらい、でも何故?この症状は?と途方くれているのです。
最後に婦人科を訪れ、治療の中にホルモン補充療法を加えると随分元気になってきます。
目の前の霧が晴れたようにすっきりとして、元気を取りもどすことができます。

このような方が外来を訪れ、<私、更年期かしら?>とおっしゃるとき、<更年期は過ぎて、老年期ですよ。>とズバリ。
でも大丈夫、老化のストップはできませんが、緩やかな老化への治療へと切り替えることは出来るのですから。
又このような症状は、環境の変化やストレスからもきます。
そして女性ホルモンと少量の安定剤が著効することがあります。
意外と知られていないのは、老化によっていろいろな症状が出てくるということです。
腹痛・便秘・膣炎・外陰炎・湿疹・皮膚炎・皮膚掻痒症・うつ傾向・泌尿器症状・不眠・等々です。
60歳を過ぎたから、婦人科はもう関係ないって思っている方はいませんか?
私の外来には、70歳そして80歳をゆうに越えた元気な方たちがやってきます。

 
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