女性外来コラム
第16回 低用量ピル(OC)を勧めるわけ

Oral Contraceptives(OC)が、日本で発売されてから早6年が経っています。
OC・ピル・避妊という印象が強い日本ですが、この薬ほど婦人科疾患を改善できるものはないと言っても過言ではないでしょう。

OCを飲むことによって、中枢(脳のなか)から卵巣に行く<命令>がストップして排卵が止まります。
又低用量の女性ホルモンのため、子宮内膜が薄くなり妊卵の着床を阻止しかつ頚管粘液を減少させ精子の通過を妨げます。
よってOCを飲んでいる時は、卵巣はお休み状態なのです。
(このお休みは、浅いレム睡眠のようなもので刺激によってすぐに目覚めます)
ところが以上の機序のおかげで、たくさんの婦人科疾患+アルファーの治療が出来るのです。

つまり以下の症状・疾患の予防や治療がOCを飲むだけで出来てしまうのです。
月経不順(思春期〜更年期まで)
月経困難症               <長期服用では>
月経過多              子宮体癌・卵巣癌の予防
帯下過多
子宮内膜症
月経前緊張症
貧血
子宮外妊娠の予防
卵巣出血の予防
卵巣嚢腫の予防
ニキビ
又OCを飲むことのよって、月経周期の調整が自分自身でできquolity of life の向上ができます。
毎月おこる月経とその随伴症状は、他人にはましてや男性にはわかってもらえません。
自分で進んで治療を受けないと、誰も進めてくれません。
しかしOCを飲めない方がいます。
喫煙一日15本以上(35歳以上の方)、原因不明の性器出血のある方、乳癌の術後10年以内の方、血栓症の既往のある方です。
また40歳以上の方は、乳癌検診を定期的に行ってください。
今や日本女性の性器癌のトップは乳癌ですし、好発年齢は40歳代なのですから。

私のクリニックにはOCの副効用によりquolity of life を改善した女性達が、たくさん来ています。

 
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