女性外来コラム

第22回 最近はやりのメタボリックシンドローム

心臓血管系のリスクファクターは、高脂血症・高血圧・喫煙・2型糖尿病などが知られています。
メタボリックシンドローム(MS)は、このようなリスクファクターと疾患の概念から最近言われるようになった病態です。
誰にでも発症する可能性はありますが、その原因として環境因子と遺伝因子がおおきくかかわっています。

MSと診断する基準がもうけられています。
NCEP−ATPIII(米国)、WHO、日本における内科系8学会で基準には多少の差があります。
我々は日本人ですから日本における診断基準で評価したほうがよいでしょう。

 必須項目  ウエスト周囲経  男性 ≧ 85cm
女性 ≧ 90cm

 2項目以上一致   1)中性脂肪   ≧ 150mg/dl
2)HDLコレステロール < 40mg/dl
3)収縮期血圧 ≧ 130mg/dl
4)拡張期血圧 ≧ 85mg/dl
5)空腹時血糖 ≧ 110mg/dl

基本的には栄養過多状態(栄養摂取量とエネルギー消費量のくずれ)があり、遺伝因子とあいまって内臓肥満におちいります。
そこから様々な物資が分泌され、インスリンの失調・高血圧・動脈硬化等が誘起されます。
MSの原因は、たまたま無関係に合併した症状ではなく互いに密接な関係があってのことなのです。

米国成人ではおよそ23パーセント弱の人々がMSにかかっています。
日本ではまだそれほどの報告はありませんが、北海道のある町では40歳以上の男性の25パーセントにMSがあると言われています。
治療はとりもなおさず体重のコントロールです。
減量目標は、半年以内を目安に体重の5パーセント減のコントロールです。
楽に簡単に体重をおとすのは、た易いことではありません。
計画的な運動と食事のバランス、そして強い意志が不可欠となります。

恋愛でもすれば、すぐに痩せられるかも知れませんね。

 
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