女性外来コラム

第31回 最近増えてきた子宮体癌

子宮癌には、子宮頚部癌と体癌があるのを皆さんはご存知ですね。
最近では子宮頸癌が人パピローマウイルスによって起こることが、わかってきました。
そこで20歳から子宮頸癌健診を勧めています。
さらにこれを予防するワクチンが開発され、臨床実験も終盤をむかえている状態です。
これによって子宮頸癌は、今後減少することが期待されます。

一方、子宮体癌はその発生環境から見てもどんどん増えています。
この危険因子は、ストレスや冷え等からくる排卵障害・未産・少産・誤ったホルモンの使用などなどが考えられます。
実際、若年性体癌の罹患数はどんどん増加しています。
若い方たちは、生理不順ほそのまま放置してはいけません。
また肥満や高血圧のかた、乳癌の術後にホルモン療法を受けている方も注意が必要です。
乳癌の術後に、TAM(薬剤)等のホルモン剤を服用することがよくあります。
このような方たちは体癌の発生率が上がりますので、6ヶ月ごとに定期的な癌健診とくに体癌健診が必要です。
1980年から2000年にかけて乳癌の罹患率は2,5倍に増えていますが、子宮体癌は3倍の増加率です。
すごいと思いませんか?
また子宮癌の中においても、昔は頚癌80パーセント体癌20パーセントといわれていましたが、2000年の統計では6,9:6,1とほぼ肩を並べる割合になってきました。

以前にも低用量ピル(OC)の話をしましたが、月経不順の治療に使いますので子宮体癌の予防にもまた卵巣癌の予防にもなるのです。
すばらしい薬ができたと思います。


 
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