異所性の子宮内膜類似物質の存在を、子宮内膜症といいます。
難しいですね。
簡単にいえば、本来子宮内膜にあるべき子宮内膜組織が他の場所で見られることです(きわめて類似して組織が)。
どうも女性ホルモンと関係するようで、閉経と共に萎縮・消失傾向となるようです。
よって増悪因子は、女性ホルモンなのでこれを減少させることが治療となります。
ピル、黄体ホルモン、男性ホルモン、偽閉経療法または妊娠とさまざまな治療の歴史があります。
多くの治療は半永久的つかえるわけでなく、維持療法として使えるのはOC(低用量ピル)が一般的に主流となっています。
しかし中用量ピルは長く使われていましたが、OCの歴史はまだ日本では短く、やっと8年・・・生殖可能年齢のわずか1,9%(ドイツ 58%)ときわめて低いレベルにあります。
これは経口避妊薬としての効果だけでなく、副効用として子宮内膜症・ニキビ・月経過多・月経不順・月経前緊張症等の治療としても使っています。
この4月には子宮内膜症に対するある種のOCの保険適応が認められ、早ければ7月頃から市場に登場する予定です。
しかし子宮内膜症の診断は難しく明らかな症例は別として、ぎりぎりの範囲の内膜症症例にはある程度の基準を作らないとかなりの混乱を招くことが予想されます。
我も我もと、保険範囲内に入ろうとするのは当然ですから。
次に最近は黄体ホルモンの持続投与というものが登場しました。
黄体ホルモン付加子宮内リング、これにより避妊効果と月経過多を予防することができ(その内無月経となります)、5年間子宮内に留置できます。(自費)
また経口黄体ホルモン剤があり、6ヶ月服用することにより女性ホルモンの分泌をおさえ排卵抑制効果と月経過多・月経痛の改善をします。(保険)
どの治療を選ぶかは、年齢と症状また初産経産にもよりますがじっくりと主治医と相談する必要があります。
昔の多産時代では稀少だった子宮内膜症、現在では10人に一人とまで言われ少産時代の特徴(女性の社会進出の象徴)ともなりました。
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