みえこ院長エッセイ
第6回 英会話をとうして


仕事や海外旅行のために英会話をはじめた。
かれこれ3年がたった。
教師は外国人のため、外国人恐怖症はなくなったし簡単な質問に答えることが出来るようになった。
しかしジャンルの異なる話題は、まず日本語での考えもまとまらずましてや英語での翻訳まで出来ようがない。
わが身の知識の狭さやあまりに日本の文化を知らないことにがっかりしたものだ。
学生時代は英語が好きで、多くの学生がそうであったように文法はよくわかった気でいた。
要するに生きた英語より机上の学問ばかりしていたわけだ。
今回の英会話教師の評価では、積極性や発想の点はよかったが、文法は努力を要するとの事だった。
これにもがっかりさせられた。

あるとき宝塚ミュージカルの話をした。
<なぜ女性が男装するミュージカルが好きなのか?>と聞かれた。
それは女性が理想とする男性像を、女性自ら演じることにより女性を理想の世界へ連れて行ってくれるから。
現実に夢を持てない現状があり、宝塚の世界で幸せを感じられるから。
一時ではあるが自分が物語の主人公になり、現実を忘れられるから。
<日本の歌舞伎は男性が女役をするし、この逆が宝塚なのよ。>
何だか現実逃避みたいな理由になってしまった。
でもこれらが上手く英語で伝えられない。
ああ、もどかしい。
D先生は、よくサムライの話をする。
日本のサムライスピリットに尊敬とあこがれを持っているらしい。
でも今の日本にサムライスピリットって、どこにあるの?
本当のサムライがいたら、私もミュージカルにハマラナイカモ。

この年になって若い人たちに混じって(自分の子供と同じ)英会話を習い、かつ今年からはプライベートレッスンも追加して励んでいる。
月に、可能な限り宝塚ミュージカルを観に出かける。
年間に、何回か硬式テニスの大会に出場し励んでいる。
よる年波の老化とたたかって、一生懸命記憶・気力そして体力の保持につとめる。
いろんな事にチャレンジしていて、もっとも良いと感じるのはその一瞬はまさに青春の頃とまったく同じ精神状態になっていることだ。
現実にもどった時、ジレンマのなかで<体力は何時までもつか>と考える今日この頃である。


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