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我が家のハナちゃんは、七歳。
茶色のロングヘアーのミニチュアダックスフンドである。
とてもチャーミングでぬれた瞳をして、じっとこちらを見つめる。
家族が外出から帰ると玄関でじっと立って出迎えてくれ、うれしそうに部屋を駆け回る。
散歩に行くと、長めのしっぽがお尻と交互にゆれ、何ともかわいい後ろ姿になる。
時々、暗いもの影に姿をかくしたり、息子のふとんに尿をして知らんふりをしていたこともある。
ハナちゃんが我が家に来てから、寂しがりやの息子は明るくなり家族の会話がうーんと増えた。
娘たちカップルの散歩のよきマスコットでもあった。
おかげで私も家の近くをぶらぶら歩くことを覚え、新しい発見をする散歩道になった。
ハナをブリーダーから買った時は、張り紙広告をみて訪ねていったのだが、ハナを抱いた瞬間から<この子だ>と思った。
一緒に生活をはじめて数ヶ月のころ、<あれ?>と不思議に思うことが時々あった。
私の手に感じるハナの心拍が、やけに不整なのだ。
でも動物病院の担当医は、何も言わないし私も聞き返すことはしなかった。
あるとき新人の先生が、何度も聴診器でハナの心音を聴いていた。
<不整脈ありますか?>
ハナは生まれつき心臓に問題をかかえていた。
妊娠と過度の運動は控えるよう、注意があった。
そして五歳のとき、ある朝目がさめるとハナの下半身は動かなくなっていた。
突然の事態に当の本人はぐったりと、悲しい目で横たわっていた。
ハナは、やはり生まれつき腰椎に問題を抱えていた。
五歳の若さで腰椎骨折をわずらってしまったのだ。
しかしどんな問題を抱えても、ハナを手放す気にはとてもなれなかった。
それでも動物は回復がはやいとみえ、徐々に食欲と目の生気をとりもどしていった。
動物は、感情表現や意志表示は出来ても言葉を話すことができない。
ブリーダーも先生も自分の都合で売ったり診たり、全く事なかれ主義でかつ計算高い人たちだとおもった。
他人を信じていた自分の不覚さを思い、反省した。
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