みえこ院長エッセイ
第21回 女性健康外来を担当して

ここ1〜2年、大学病院と区の健康センターの女性健康相談を担当している。
大学に来る方は、直接専門科に行けば治療がすぐに開始できるような疾患が多い。
つまり治療開始まで、1クッション置いた形になる。
なんと言っても一人当たり30分のわくが取ってあり、普通の外来ではできないインフォームド・コンセントが十分にとれることが多い。
その上診察費も微少である。
更に大学というネームバリューのおかげで、予約はほぼ一杯である。

一方健康センターを訪れる方には、ある種の特徴がある。
様々な専門の科を回っても原因がわからず、困っている方。
もちろんその中には診断の難しい難病もあるかもしれないが、多くはストレスや生活習慣病から来るものでじっくり話をきいていかないと理解できない病態である。
もう一つのタイプは、かかりつけ医がいても細かい相談ができず一人悩んでいるタイプだ。
少なくとも一人悩みタイプの方が、女性健康相談の記事をみて駆け込み寺のようにやってくるようだ。
しかし悲しいかな健康センターを訪れる方はほんのわずかであり、その理由は立地条件も大きく反映しているようだ。
この相談は無料である。
相談だけで解決するケースは少ないが、少なくともじっくりと話を聞くと病態が浮かんでくるので自分の疾患を納得して受け入れられるようである。

日頃からマイ クリニックでも、患者さんのお話や訴えをなるべく聞くように心がけている。
多くは、訴えを根気よく聞くだけで病気の8割が治ってしまうことがあるから。
時は金なり、時は薬なりである。


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