みえこ院長エッセイ
第25回 肥える

出会うたびに、言われる。
ピアノ教師 <お久しぶりです。かっぷく良くな りましたね。>
知人 <貫禄がつきましたね。>
患者さん <先生、少し丸くなりました?>
友人 <ねえ、太った?>
友人 <かっぷく良くなって、ちょうどいいね >???
男友達 <これ以上太らないほうがいいね。>
確かにここ1年、体重は増加していた。

夏になり身体の線が明らかになり、昨年のスカートがやけにちょうど良くなったり、きつくなったり。
多忙にまぎれてついついテニスコートに行く回数が減り、スポーツジムも何やかやと理由でお休みしていた。
逆に会合や会食会は増え、断ることは稀だった。
これだけ外部の反応があると、私の闘志にも火がついた。
痩せると言うより、健康のために身体をつくろうと思った。
時間が空くと、近くのプールに車を走らせる。
正味1時間程度だが、水中ウォーキングと水泳。
久しぶりに水のなかで過ごし、びっくりした。
かなり肺活量が減っているようだ。
クロール50mを過ぎると、酸素欠乏になってくる。
これが海だったら、苦しくなっておぼれることだろう。
仕事の後も、再びスポーツジムにも通いだした。
それぞれのトレーニングマシンにより、筋肉の部 分々への負荷が実感できる。
少しずつ脂肪が燃焼し、筋肉が発達しているのか?
頭の中に、イメージ映像が浮かんでくる。
私の意志は固い。
しかし時におこるハプニングによって生活パターンの変化が、決めたはずのプランを抹消してしまう。
昨春は息子の突然の帰国があったし、この春は短期〜長期の旅行で日常生活が中断した。最近何人かの患者さんから言われる(古くからの方たちだ)。
<ますますお元気になって。>
<お美しくなって。>
私を、勤務医の頃から知っている方たちだ。
<えっ、本当?>聞き返したくなる。
現在は重い身体を除けば、精神状態はいたって安定しているし健康状態も良好だ。
仕事のやりがいもある。
更に身軽になれば、もっと小回りがきくのであろうか。
身近な友人は、恐れおののく。
もっと元気になったら・・・と。


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