昔は海外にあこがれていた。
海外に出かける仕事にもあこがれ、スチュワーデスや旅行会社の添乗員にもなりたいとおもった。
華やかな芸能界もおさない少女には、夢の世界のような存在だった。
女優や流行歌手になれたら、どんなに素敵か。
夢は夢のまま時は過ぎ・・・あれから何十年もたった。
そして飛行機の中や団体旅行であこがれの職業のひとと何度か接するようになった。
飛行機の移動時間の苦痛を考えなければ、スチュワーデスや添乗員はいろいろな世界を見聞きできる楽しい職業だ。
たぶん多くの女の子の、あこがれの的だろう。
しかしあの長いフライト時間と身体のむくみや自由のきかない狭い機内を考えるとゾーとしてしまう。
狭い席から通路に出るときの煩雑さ、お仕着せの食事やあまりに近すぎるテレビの画面。それが嫌ならファーストやビジネスに乗ればよいか・・・
しかしなんとエコノミー料金とのばかでかい差。
最近、若い添乗員さんにお世話になった。
若いだけに可愛い笑顔と、若いがしかし細かい配慮と態度。
そしてしっかりとしたお勉強にささえられた歴史や遺跡のお話。
ハスキー(風邪?)ではあるがよく通る滑らかな声。
おかげで楽しく気持ちよく、数日間を過ごすことができた。
3年前も確か、若い添乗員さんにお世話になった。
なんとこの二人の印象は、随分似ていた。(旅行会社は異なるが)
二つのツアーには、幾分いやなハプニングがあったが、それが嫌な印象として尾を引かないのはやはりそういった方達の存在なのだろう。
旅の道案内人としての大きな役割をはたしてくれている。
彼女は、言った。
たくさんの人が辞めるので、添乗員の門はそんなに狭くないと。
<やっぱり大変なんだ、この仕事は。>
一方、あこがれのスチュワーデスはいつの間にか好ましくない存在として私の中に位置してしまった。
それは個人的な嫌な経験から、そうせざるを得なかったのだと思う。
しかしここ数年、穏やかな物腰の落ち着いた方と知り合いになり、いつの間にかスチュワーデスに対する偏見がうすれてしまった。
有難うございます、Aさん。
やはり私には、地に足ついたこの職があっています。 |