婦人科外来には、10代から80代まで幅広い年齢層の方が訪れる。
しかし圧倒的に多いのが20代から30代の女性である。
60代になると、やや気恥ずかしい面持ちでみえることが多い。
診療を担当する私は、中年の女医。
私が自負するのは、やはりそれだけ人生経験が長いということだ。
ただ安穏と、お嬢様道を歩んできたわけではない。
恋愛・結婚・出産・育児・更年期。
さらに追加すれば、不登校・DV・離婚・癌とさまざまである。
私は、大卒後に医学部に再入学したため医者業はまだ25年足らずであるが。
この期間、更年期以降の性の問題についてときどき出会うことがあった。
未婚(処女)女性が、既婚であった男性と結婚する場合。
女性側にとっては、性生活は深刻である。
既婚だった女性が、年下の男性と再婚する場合。
これは女性側からの思いやりの気持ちで、自分を婦人科の門をくぐらせる。
セックスレスの熟年カップルが、夫の浮気をきっかけに自らのセックスを見直そうとする場合。
女性の受け入れ態勢を改善しなければならない。
これらの生活の中には、快楽を感じる前に、常に女性側の痛みが伴う。
これを改善するのが、私、中年女医のしゃじ加減なのである。
女性の性の味方として、闘志がもえる瞬間である。
ホルモン投与・膣の拡張・潤滑剤と様々な方法でとりかかる。
この治療はまずまずの成績を収めてきた。
ときに患者さんのご主人から、感謝のお言葉を伝言されることもある。
女性の味方として、うれしい限りである。
年齢と、恋愛やセックスは関係ない。
人間にとって恋愛やセックスは不可欠であり、いつまでもきらきらした人生を送るための必需品である。
|